会報28

長崎美人



鹿児島県県民交流センターには能舞台もあります。
これだけで 2億円かかったらしい。ふー・・・

 「長崎は美人が多い。」とよく言われます。また、「食べ物が美味しくて人がやさしい。」ともよく聞きます。じゃあ、ブスばっかりで食べ物がまずくて、意地悪な人ばかりのところってあるんでょうか?

 美人が多いかどうかは別にして、長崎県内でも土地によって顔の作りに様々な特徴があります。ものすごくおおまかにいえば、長崎県南部地方はやっぱり黒潮系の顔が目立つし北部は大陸系です。南部でも長崎市内はちょっと傾向が異なります。

 長崎市内の顔には、どちらかいえば縄文的な土台に弥生の部品が載っているような印象があります。これが県北にいくと弥生的な華奢な土台に弥生の薄い部品が載っています。下五島や島原半島は沖縄や鹿児島、天草に共通するしっかりした縄文の土台に濃いめの縄文の部品が載っていて、同系統の方言と併せて共通の祖先が感じられます。これが上五島にいくと顔立ちが大陸系になるから不思議です。

 じゃあ壱岐の顔はといえば、税務のU川さんや保健所のN岡さんのようなルックスが地元の特徴を示していると思います。役場や町中にも同じ様な印象を持つ顔の職員があちこちにいるはずなので、気をつけて眺めてみましょう。

 対馬の豆酘美人のルーツは、秋田美人と同じく白系ロシア人とのハイブリッドだと思います。対して長崎市内は鎖国時代における日本各地の人間との交流の結果特徴的な風貌ができあがったのではないでしょうか。

 平戸の福田酒造が醸す「福鶴・長崎美人」は1999年全国日本酒コンテスト大吟醸の部第3位を受賞しています。このお酒は山田錦を36%まで磨きぬき、地元出身の西田国雄杜氏が育てる「吟香味、含み香重厚、晴れやか」と評される一品です。

 私、大吟醸は飲んでませんが、三木屋にある吟醸古酒は○辰の2階に持ち込み、ふぐ懐石と一緒に堪能したことがあります。感想はといえば、長崎市内顔同様平坦でのっぺりとした印象でしたが、ふぐとの相性は良かったように記憶しています。1升2,300円程度と良心価格なことを考慮してまぁ合格ではないでしょうか。

 もう一つ感心なのは、県内のお酒のなかで唯一瓶に「金賞受賞」や「日本酒コンテスト入賞」というリボンをつけて売られているということです。平戸で製造してるのに「長崎美人」というネーミングもマーケティング考えてるなぁという印象を受けます。やっぱり「平戸」や「じゃがたら」という名前じゃ全国に通じないでしょうからね。

 「長崎」という地名には「横浜」や「神戸」同様特別な力があるようです。コロッケですらありがたみが生まれるのだから不思議なものですねぇ。

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