会報30

「奈緒子」の島で



鹿児島市の維新ふるさと館。ここは本当におもしろい場所です。
幕末から明治維新にかけての歴史の勉強にもなるし、
維新体感ホールで上演される「維新への道」は
ロボットが出てきてちょー楽しいです。
維新ふるさと館

 2歳で壱岐に上陸した怪獣みのりドンも、島の恵まれた自然とおいしい食べ物に育まれスクスク成長し、郷ノ浦幼稚園年中組最大サイズにまで成長しました。特に頭は父親似のデカ頭で、年少の時から帽子はLサイズと、「これ以上大きくなったら特注ばい。」と心配しています。

 今年の夏休みは海にプールに自転車の練習にとフル回転で真っ黒に日焼けして、夜になると暗闇に同化しています。ラジオ体操も皆勤賞で、見よう見まねで腕を振っていました。

 ピアノの練習も右手と左手違うリズムで弾けるレベルまで達し、ひらがなも何とか書けるようになりました。子供の成長たるや恐るべしです。

 最近管理人さん(注 円盤会HPの管理人)から拝借した「奈緒子」を読み直しています。日頃見慣れた島の何気ない風景が漫画の中で展開しており、特に主人公が島や父親、監督によせる思いの象徴のように使われている「猿岩」の場面では、こちらも感情移入して涙がこぼれそうになります。モノローグの部分は奈緒子の回想になっていることに今回初めて気づきました。

 今回読み直した中に、主人公の兄が亡くなった父親と交わした約束についてのエピソードがあります。秀才の兄が島内統一実力試験で1番になるという父親との約束を果たせなかったことから、一度口に出したことは必ず守らなければならないことを教えるため、本当に島で一番になるまで父親が禁酒を宣言するというもので、その後兄が約束を果たしたことから、久しぶりのコップ酒をうまそうにあおるという場面です。壱岐が舞台だというのにコップからは湯気もでておらず、氷も浮いていなかったので焼酎が入っていたとは思えません。どうやら父親は壱岐の漁師にもかかわらず、日本酒の冷やを一気にあおったようです。さて銘柄は何だったのでしょう?

 私「奈緒子」は24巻の監督が死んだところで本来おしまいだったと考えています。その後のストーリーは好評につきやめるにやめられなくなった原作者の悪あがきで、今は昨年都道府県対抗駅伝で長崎県女子チームが優勝したことをヒントにストーリー展開しているようです。まぁボクシングや短距離に話が進まなくて一安心というところではあります。

 壱岐の観光関連の業者や物産製造販売に携わっている方はどうしてもっとこの漫画を利用しようとは考えないのでしょうか?「奈緒子の島のマラソンツアー」とか焼酎に「権爺」とか「とうちゃん星」とかネーミングして売ればいいのにとつくづく思います。行政にしても昨年のうちからすぐ実行できることとして提案している、各港へのキャラクターを利用した歓迎ボードの設置等まったく動きがないし、心は沈んでいくばかりです。

 なにはともあれ、愚痴ってばかりはいられません。今年の自主研究では漫画やTVドラマとタイアップで商品展開している地方の業者を訪問し、その手法とロイヤリティーについて勉強してこなくっちゃ。もちろんサンプルも買ってきますのでご期待のほど・・・。

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