米と水と人情と・・・

新潟県三島郡和島村の久須美酒造
「夏子の酒」のモデルになった蔵元

 この稿を書くにあたり、すでに会報は48まで進んでおり、番外編も加えると実際は52号となるのですが、管理人さん(注 奈緒子ファンルームの管理人がこのページの管理人を兼ねています。総酔とは別人ですが。)がUFO会のページを新しく作ってくれるそうなので急遽第1号として書くことにしました。ちなみに皆様あて第1号として当初配信しているのは雑誌特選街主催の日本酒大賞によるランキング表です。以上前置き。

 そもそもなぜUFO(円盤)会という名称なのかというと、おいしいお酒を楽しい仲間といい雰囲気で飲みはじめると、ついつい限度を超えて記憶をなくし、翌朝気がつくと知らない間に家にいて、どうやって帰ってきたかわからない状態=「円盤に乗った」もしくは「UFOに誘拐(さら)われた」と言っていたことに起因します。東長崎に住んでた頃は、銅座からの帰り道、日見峠あたりに迎えのUFOがよく来ていたようです。

 この言い回しは当時同じく東長崎に住んでいた水産技術職のMさんによるもので、いいフレーズなので早速使い始めた次第です。

 会発足は、職場のバドミントンクラブの歓迎会で、女性陣から「日本酒が好きなんだけどあんまり日本酒のことわかんない。」という話がでたのがきっかけです。「壱岐は麦焼酎発祥の島なのにどうかな?」っと、ちょびっとだけ思いましたが、海の物にも山の物にも恵まれたこの島で、おいしい日本酒を楽しまない手はないと急遽結成する運びになりました。幸い島内に日本名門酒会ならびに越後銘門酒会所属の三木屋酒店(管理人注 壱岐にある酒屋さん)があるおかげで、たいていのおいしいお酒は入手可能です。壱岐3年目にして本格的酔っぱらい生活が復活するのに時間はかかりませんでした。

 会合の様子は、会報を読み進んでいただくと明らかになりますが、昨今の社会情勢同様に女性会員がとても元気です。おっちゃんたちは圧倒されてるうえに、すぶずぶと飲んじゃってばかりなので、ただのダメ親父と化しています。本来は「日本酒を楽しむ会」のはずなのに、 まわりからは「日本酒に飲まれる会」と言われている始末です。それでも会員の皆様が会合を楽しみ?にしていらっしゃるようなので総酔としては胸をなでおろしているところです。

 先週、新潟県三島郡和島村に久須美酒造を訪ねました。ご存じの方も多いかと思いますが、「夏子の酒」のモデルとなった蔵元で、主人公のモデルはこの蔵の久須美記廸(のりみち)社長です。この訪問は、テレビでは石黒賢が演じた主人公の友人のモデルである越後銘門酒会・原商の原康彦社長のご高配により実現したものです。その久須美社長が大変好きな言葉としてご紹介されたのが「日本酒は、土地の米と水と人情と自然が醸す風」というもの。そして「飲む時には、そのお酒からの風を感じてほしい。」と続けられました。今後この言葉を胸に刻んで飲まなくてはなりません。

 「奈緒子」の主人公は日本海の旋風(かぜ)と呼ばれる壱岐雄介。ファンクラブのほうも壱岐の島に、せめてそよ風ぐらいは起こしたいものです。

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