みちのく漫遊記

青空に映える松山城。写真はやはり晴天に限ります。

 かれこれ4年前になりますが、今は無き某研修所の自主研究グループに応募し、「地方都市を拠点としたプロスポーツによるまちおこし」というタイトルで研究報告を提出したことがあります。

 グループの実態は「N県庁プロレス狂会」で、研究対象は当時東北からの情報発信ということで日本経済新聞にも取り上げられた「みちのくプロレス」でした。

 研究するからには東北6県のみをサーキットする「みちのくプロレス」の試合を体験せねばということで、秋も終盤に秋田から岩手までの巡業を追いかけました。

 羽田を経由して秋田入り。紅葉もきれいだけど、すれ違う女性が100%の色白美人。まさに秋田恐るべしです。プロレスも大切だけどお酒も大切と駅前の西友で学習したところ、「新政」「高清水」がお奨めだということで、観戦後のお楽しみとしました。

 初めて体験するみちプロは、練習に裏打ちされた高い技術とエンターティメントにあふれており大満足。さぁ次は郷土料理に地酒を堪能せねばと市内に戻ろうとしたらあら大変、まだ9時前なのに公共交通機関は動いていないのでした。30分後私の名前で予約したタクシーが「ぬすむらさん?」と到着。ようやく飲食街へと向かい、運転手さんの「おつかれさぁでした。」の言葉に見送られ、目星をつけた郷土料理店へと入りました。

 さてさて日本海の幸です。きりたんぽ鍋です。秋田のおいしい地酒です。料理屋のおばちゃん達もやっぱり色白の秋田美人で、メンバー全員かなり飲み過ぎました。

 秋田には他にも日本の名家100家にも選ばれた蔵元が醸す「飛良泉」や「秀よし」といったおいしいお酒があります。一度お試しください。

 翌日秋田から東北を真横に横断して岩手県盛岡市へ。こちらがみちプロの本拠地にしてザ・グレート・サスケ社長の出身地。食べ物も豊富で、冷麺にじゃじゃ麺にわんこ蕎麦、前沢牛にサンマの刺身、ホヤに鮪にマツカワにと海の幸山の幸てんこ盛り、お酒も美味しくおまけに温泉も豊富、そのうえ女性も色白美人という天国です。雪さえ降らなきゃ引っ越してもいいです。

 ここでは盛岡駅の地酒専門店のおばちゃんご推薦の「岩手山」にお世話してくれた地元のSさん持参の地元限定「あさ開大吟醸」を目一杯堪能し、温泉と合わせて幸せな一夜を過ごしました。「あさ開」はとても美味しいです。皆さん要チェックですよ。

 岩手でも各醸造元の地域性や味わいをお店独自に紹介の上、郷土の自慢の一品という心構えで売られており、県産品への誇りが感じられとても感心しました。各蔵とも毎年カナダで開かれる世界的食品コンテスト「モンド・コレクション」にも出品されているようで、駅の県産品コーナーには金賞受賞の飾りをつけた地酒がズラリとならんでいました。

 ちなみにその年のグランプリは長崎県波佐見町今里酒造の「六十余州」でしたが、県内でその事を知らしめる表示がされてた記憶は全くございません。残念なことです。  

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