セントヒル長崎からの依頼

写真はセントヒル長崎とは関係ありません。

 本編の前に確認事項。「甘辛しゃん」は「白鶴」が販売していました。興味がある方は三木屋(注 壱岐の郷ノ浦町にある酒屋)にありましたのでお試し下さい。
 
 公立学校共済組合長崎支部が運営するセントヒル長崎は、設備の割に値段もお手頃で、料理も旧長崎荘のころからまぁまぁの評判で、私も新築オープン直後に誤って華燭の典を催してしまいましたが、新装なった直後で職員の気合いが入っていたのか、ライティングや演出も含めて大サービスものでした。

 毎年夏場は3階レストラン「グラバー」でビアガーデンを開催されていますが、今年からは冷酒も常備したいということで、先日ご紹介したマンション&ヨットのオーナー、でもシャンプーは家にないM氏を通して銘柄選定の依頼がありました。長崎県酒販から仕入れるということで、取扱リストのなかから4時間以内に選べとの仰せに大慌てで推奨銘柄をご連絡したところです。(管理人注 3階ではなく4階の誤りみたいです。また、現在は2階でビアホールを営業中で3階にレストラングラバーはないそうです。)

 基本的にビアガーデンで出る食材が揚げ物&肉料理中心でしょうから、ライトボディの山系中心に、でもビアガーデンでも日本酒を所望されるお酒飲みのためにミディアムボディの海系もラインナップする形で提案しています。

 推奨銘柄は山系の「あさ開吟醸」「司牡丹」「真澄」「銀盤」「越の梅里」「北雪」、海系の「天狗舞純米」「梅錦」「酔心」「西の関」で、そのなかから価格帯別にチョイスするそうですので、長崎に行って、ビールもいいけどちょっと小粋に冷酒も飲みたいなぁという方は筑後町のセントヒル長崎をご利用下さい。(管理人注 平成16年8月現在取り扱い銘柄は、出羽桜一耕・天狗舞 柔・銀盤播州50・上善水如・越の梅里・北の誉・越のアジアイの7種類だそうです。)

 ところで、長崎県酒販の「全国地酒紀行」なるカタログには県産酒が全く記載されていません。先週会議で行った小浜町白雲荘に張ってあったポスターによると24種(23だったかも?)のお酒が県内で製造されているそうです。大概のお酒は相も変わらず三倍醸造酒のようですが、なかには評価が高い波佐見町の「六十余州大吟醸」や平戸の「福鶴・長崎美人大吟醸」もあるんですからそれくらいは紹介しておいてほしいなぁと思いました。

 長崎県人の味覚は貿易港として潤沢に砂糖が手に入ったなごりから強い甘みを好む方が多いようです。砂糖控えめの食味に対して「砂糖船が着かなかった。」とか「砂糖やさんが遠かった。」と表現する年輩者もいらっしゃいます。この影響を受けてやっぱりお酒にもべったりと砂糖添加してるのではなかろうかと勘ぐってしまいます。

 基本的な味わいは灘のお酒に似て無個性、のっぺら坊というものが多い長崎県産のお酒ですが、そのほとんどが灘をはじめとした大メーカーにいわゆる「桶売り」していることを考えれば似て当然ということでしょうか。造る側も売る側も、もう少しがんばってほしいなぁと思っているのは私だけ?  


セントヒル長崎のYさんに最新の情報をご連絡いただきました。ありがとうございました。

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