星に願いを

松山市にある子規堂
正岡子規の父親の墓がこの裏側にある

 生協のMさんがこのたびご結婚されました。彼女のことを門外不出!と思っていたわけではありませんが、めでたいことなのでどさくさまぎれにSさんが栃木から買ってきてくれた「若盛特別純米門外不出」を三々九度の練習がてら1階のメンバーで飲んでしまいました。他の会員の皆様すみません。

 Mさん、挙式4日前にも関わらず夜更かし深酒OKで、身も心もまだまだ「若い盛り」で大変結構でした。

 このところ彼女の顔を見ると頭の中でゴダイゴの銀河鉄道999が鳴り始める(^O^)ので、今回は星にちなんだお酒のお話をします。

 愛媛の亀岡酒造が造る氷温貯蔵酒にズバリ「銀河鉄道」というお酒があるようです。このお酒は精米歩合30%の大吟醸酒でしかも10年かけて熟成させるものらしく、確かに亜光速の旅に出てウラシマ効果でもないと飲むまで待ちきれないかもしれません。(※管理人注 4号瓶で10,000円とかなり高価。)
   
 日本画の巨星横山大観氏が愛飲したことで有名な広島の「酔心」にも星に関連した銘柄があります。「オリオンM−42」がそれで、三ツ星の左下にあるガス星雲の名前がついています。これは肉眼でもぼんやりとみえますので、冬になったら確認してみましょう。 余談ですが、確か宇宙戦艦ヤマトもこの星雲の一部(馬頭星雲)をかすめてイスカンダルへと向かったんじゃなかったですかね。

 夜空に燦然と輝く星座に負けないという蔵元の意気込みが伝わってくる名前ですので、誰か広島まで行って買ってきて下さい。

 もう一本、山陰は鳥取の名酒「諏訪泉」を醸す蔵からでている「満天星」を紹介しておきましょう。「まんてんのほし」という美しいイメージが頭の中に拡がり、何だかそれだけで幸せな気分にさせられますが、実はこの銘柄、鳥取県八頭地区の花「ドウダンツツジ」を漢字表記したものだそうで、星には関係有りません。でもいい名前だし、「諏訪泉」は好きな銘柄なので特別です。

 瀬戸内のお酒はどちらかというとミディアム・ボディで、いわゆる山に近い海系という印象があります。鯛や甘鯛の西京味噌焼きなどに合う味わいで個人的には好きです。

 対して山陰のお酒は海に近い山系という印象で、若干酸味がたっています。その分カニなどにはマッチするようです。地の食材には地のお酒を合わせて堪能したいものです。

 もうすぐ七夕。灯りが少ないおかげで、本当に落ちてきそうなくらいにきれいな壱岐の星空を眺め、鷲座のアルタイルや琴座のヴェガ、オレンジと青の二重星=白鳥座のアルビレオを目印に夏の夜空を鑑賞してみましょう。健康で、美味しいお酒が飲めて幸せに過ごせることを願いながら・・・。

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