竜馬も飲んだ?

新潟県弥彦村の弥彦公園の紅葉
弥彦村にも越乃北雪というお酒があります

 会報NO.3で紹介した内容に一部誤りが有りましたのでまずは訂正。

 「竜馬が行く」は誤りで、正しくは「竜馬がゆく」、「土佐鶴」が誤りで「司牡丹」が正でした。ごめんなさい。

 私もご多分にもれず「竜馬がゆく」を愛読していた年代で、大学で国際法を専攻したのも、決してゼミや卒論が楽チンだったという理由ばかりではなく、やはり小説の影響を受けていたからでしょう。もっとも竜馬が勉強していたのは国際私法でしたが・・・。

 司馬遼太郎が「一升半飲んでから口中にほのかに甘みを感じ・・・」と表現した「司牡丹」は文章からもわかるようにいわゆる辛口「山系」のお酒です。この一行に満たない言葉で、お酒の持ち味と同時に高知の人の豪快な飲みっぷりが伝わってくるのだからさすがというほかありません。

 この「司牡丹」ですが、三木屋(注 壱岐の郷ノ浦町にある酒屋)も加入している日本名門酒会が最初に取扱いを始めた地方実力酒2銘柄のうちのひとつです。ちなみにもうひとつは秋田の「新政」です。

 小説に登場したことからか「竜馬」にちなんだネーミングも多く、本家筋にあたる「才谷屋」、倒幕後の国家構想にちなむ「船中八策」、これを起草した時の船名をつけた吟醸酒「夕顔丸」などバラエティに富んでいます。

 「司牡丹」は壱岐でも手に入りますし、「船中八策」も三木屋に置いてあります。もう5年ほど前になりますが、福岡の薬院六角にあるジャズが流れるおしゃれな焼鳥屋「串皇」で飲んだ「船中八策」はコースの焼き鳥ととても相性が良く、その後しばらく愛飲していました。

 間違って紹介してしまった「土佐鶴」も美味しいお酒です。アリーナ・かぶとがにでプロレスが開催されると、試合終了後浦上川沿いにある「○屋」というすっぽん&魚料理の店で「土佐鶴」を飲みながら試合内容や最近のプロレス全般について熱く語るのが長崎県庁プロレス狂会の常でした。この店は料理が美味しいうえに良心価格という立派なお店で、しっかり者の女将さんと酔っぱらいのご主人ふたりが夫婦仲良く切り盛りしています。でも私より年下です。マスコミ関係のお客さんも多く、大概満員ですが、チャンスがあったらお立ち寄りください。五島うどんもおいしいよ。

 他にも高知県には「酔鯨」という名前の銘酒があります。毎年桂浜で行われるお酒の早飲大会の様子をニュースで見た方もいらっしゃると思いますが、土佐人は男女問わず、まさに鯨を飲み込むような勢いで飲まれるようです。

 酒は飲んでも飲まれるな。わかっちゃいるけど難しいですね。  

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